2016年4月15日金曜日

コンプ道~マスタリング編『ボトムエンドとハイエンド』

使い込むほどにコンプの奥深さを身に染みて感じている今日この頃。



みなさん、日々のサウンドメイクで
コンプやリミッターを使われていると思うのですが、
もちろん、スタビーでもマスタリング時に使っています。

とくに、このマスタリングでコンプ/リミッターを使う際に
注意深くチェックしてほしいのは、
ボトムエンドとハイエンドの部分。

よく、ガッツや太さを得るためにコンプを使うことが多いと思うのですが、
かけ方によっては、音圧は上がっているものの、
ボトムエンドやハイエンドが削れてしまって、
結果、ガッツや音の太さが得られないなんてことも多々あります。

とくにマスタリング時は、
楽器やボーカル単体のダイナミクス処理と違って、
2ミックスを処理することになり、
EQバランスが全周波数帯で満たされた(飽和に近い)状態で
処理することになるため、
ちょっとしたツマミのサジ加減で
仕上がりに大きな差が出てきます。

コツはいろいろありますが、
まずは、このボトムエンドとハイエンドに注意しながら、
お使いのコンプのセッティングをいろいろ試して探ってみましょう。

逆にアナログ処理時にコンプの部分で、
削れてしまったボトムエンドとハイエンドは
元に戻せませんので要注意です!

チェックの仕方としては、
コンプをかける前の元音(オリジナル)と
コンプを通した音を並べて、
同じくらいの聴感上のボリュームに揃え、
聴き比べれば、一聴瞭然(?)です。

(コンプでボリューム感が上がった状態では、
削れてしまった部分が見つけにくいので、
かならずボリュームをある程度そろえてチェックしましょう。)


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スタビーマスタリング
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